Roy

4 件の小説
Profile picture

Roy

ロイと言います!いろんな本を書きます。よろしくお願いします!

約束は絶対 4、あの事故

あの日は少しパラパラと雨が降る日だった。そう、僕たちは雨が降る中でサッカーの試合をしていた。このころは僕もまだサッカーをしていて、サッカーの天才だとか努力家だとか色々言われてた。だが、今回は相手が悪い。サッカーのルール違反ギリギリのことをするような連中で、ほぼ「違反」、していた。それは、酷いものだった。ボールを追いかけながら足が当たったと言い訳をして蹴ったり、足を引っかけたり、バランスが崩れたと言ってぶつかってきたり……。さらには、審判までもが相手の仲間だったのだ。とにかく、そんな中でもどうにかしようと光は何度かシュートをすることができた。そのせいだろうか、今度は光を狙って全員でボールを追いかけるフリをしたりして、光の邪魔をし始めた。 「光、大丈夫か?」 理輝に声をかけられる。 「大丈夫、なんとかするから」 どうすればいいだろうか、まてよ、試合の一番最後で見えないように囲ったまますれば怪我をさせることができてしまう。そうすればサッカーの天才だとか言われている僕が次の大会に出ることは無くなる。でもなぜた?なぜ、次の大会に勝ってはダメなのだろう。なぜだ?僕だけに怪我をさせても理輝がいるからあまり意味はないし……、 「星野光、サッカーの天才くん」 連中の一人が言った。ニヤニヤと笑っている。まさか!理輝を見るとやっぱりそうだ連中の目は理輝も見ている。つまり、僕と理輝を同時に怪我をさせるつもりだ。はっきり言うとこのチームは僕と理輝がいなければ良いプレーが出来なくなる。だからか……。でも、理輝には怪我をさせたくないし、僕のせいで、この試合でストップさせたくない。一番の解決方法は、理輝を守り僕だけが怪我をすること。よし、それがいい。理輝には言わないでおこう。理輝は止めるはずだから。覚悟を決めてサッカーゴールを睨みつける。 「理輝、安心してね、大丈夫だから」 呟きは理輝に聞こえたのだろうか、理輝は視界の端で怪訝な顔をしていた。 「行けっ!」 思いっきり蹴ったボールはシュート。あと試合は5秒。連中は思った通り、僕のボールがどこへ行ったか見えず、理輝にパスしたのだと勘違いをしているという「フリ」をして気づかれないように理輝に近づいていく。時間がない。理輝、ごめん……!理輝を思いっきり突き飛ばす。 「痛っ……!」 膝が痛い。骨折でもしたのか……な?理輝が驚いている表情は初めて見た。 「光っ!お前、なにやってるんだよ!まさか……、全部気づいていたのか?俺を守るために?」 弱々しく僕は笑っていった。 「次の試合、よろしくね」 ふらふらしながら病院に母さんと行くと、膝前十字靭帯だと言われた。手術をすればサッカーには復帰できるらしい。だが、また理輝が狙われたら……。僕はサッカーから身を引くことにした。これがあの雨の日に起こり、僕の人生を180度変えた事故だ。 最後まで読んでくださりありがとうございます!コメント、フォローなど、よろしくお願いします!

1
1
約束は絶対 4、あの事故

約束は絶対 3、高校生活のスタート

一ヶ月が経ち、体育祭が近づいてきた。今年は……、ダンスと徒競走と玉入れ。特にダンスが結構早かったので、覚えたとしても踊ることはできず、踊れるようになるまで苦労した。ちなみに、花宮はバレエをやっていたからか、すぐに完璧にマスターしていた。徒競走はそんなに好きじゃない。けれど、走る時の快適さはとても好きだ。嫌いな理由は……、競争だから。走るという楽しみを味わわずに速くなるためだけに走るから。もちろん、徒競走が好きな人もいるけど僕は……、自分のために、心地よさを得るために走りたい。結局、こんな偉そうなことを言っていても徒競走では走る、のだが。いつの間にか、徒競走の練習が始まっていた。理輝……、あれ、どこにいるんだ?ふと、隣を見ると、 「うわああぁ!って、理輝一緒だったの?」 なんと隣に理輝がいた。理輝はニコニコ笑っている。 「本気で頑張ってくれよ?相棒!」 苦笑する。相棒……、嬉しくも苦しくもある言葉。元々は、サッカーの相棒だった。でも、あの事件によって全てが変わってしまった。でも、今はこの生活を楽しんでいるから……ね、もういいんだ。だけど、忘れることができなくて……、できなくて……。 見てくださり、ありがとうございました! フォローやいいね、コメント、是非よろしくお願いします!

0
0
約束は絶対 3、高校生活のスタート

約束は絶対 2、高校生活のスタート

キーンコーンカーンコーン……、チャイムの音によって、初めての「授業」が始まった。といっても、自己紹介だけなのだが。当たり前のように、自己紹介は出席番号順。くじ引きとかで番号を決めたりしてみたい。クラスは1ーC、理輝と一緒だった。理輝の幼馴染である花宮ひなの、も同じクラスだから、理輝の気持ちは、多分サッカーの試合で10回連続でシュートを決めたくらい嬉しいだろう。流石の理輝も10回連続でシュートは無理だろうけど。ぼぅっとしていると、理輝が自己紹介をしていた。 「瀧澤理輝です!好きなことはサッカー、これからよろしく!」 理輝の次は数人続いて……、花宮。 「花宮ひなのです!趣味はピアノとバレエです。これからよろしくお願いします!」 比気、平野、藤代、古館、と続いて、やっと僕の順番が来た。 「星野光です。趣味は読書とバイオリンを弾くことです。よろしくお願いします」 簡単な挨拶。でも、少しだけザワってなる。多分、このキラキラネームとバイオリンを弾けるから、かなぁ。 クラスはちょうど40人。 「天川、井上、大竹、大貫、加々山、加藤、小林、後藤、佐々木、柴、柴田、杉浦、杉野、杉山、瀬村、瀧澤、田村、壇、西村、仁ノ平、沼田、根本、野村、花宮、比気、平野、藤代、古館、星野、桝渕、松江川、松本、武笠、柳田、山下、山本、吉田、吉野、吉戸、和田」 呟いているのは理輝。クラスメイトの名前を覚えようと必死……、なのかなぁ。ぼぅっとしていると、1人のクラスメイトが近づいてきた。 「あの、バイオリン、弾けるの?」 声をかけてきたのは1人の……、バイオリン好きらしい……、クラスメイト。名札を見てみると、天川麗桜、と書いてある。アマガワ? アマカワ? 分からずにいると教えてくれた。 「あー、私の名前はアマガワ・リオ。よろしくね、で?バイオリン、好きなの?」 もちろん即答。 「合ってるよ。母さんがバイオリニストだから弾けているだけっぽく聞こえるけれど、実際好きなんだ」 「そうなの?私、クラッシック好きだけど弾けないから……。凄いね!」 バイオリンを弾けるのが凄い、何回も聞くけれど、何回聞いても嬉しいものだ。 チャイムが鳴ったので、手を振って天川は自分の席に戻って行った。高校生活のスタートうまくいった、かな……? 見てくれてありがとうございました。 コメント、フォローなど、よろしくお願いします! 是非、続きも見てください!

1
1
約束は絶対 2、高校生活のスタート

約束は絶対 1、全ての始まり

「おいっ、待てよ光!」 そう、僕の名前は光。星野光。キラキラした名前だけど結構気に入っている。隣にいるのは僕の「幼馴染+家族以上の仲の親友」である瀧澤理輝。よくいるようなサッカー少年に見えるが、運動神経、反射神経はバツグンで、チームのエース。桜の花びらが、理輝の頭上にヒラヒラ落ちてきた。頭の上に乗っかるかと思うと、ちょうど上を見上げた理輝の鼻の先に乗った。 「理……輝……、フフッフッ、アッハハッハハハハ!」 理輝が、おかしそうに首を傾げる。 「あの、ね、フフッ、理輝、の、鼻の、上に、アハハッ、桜の、花、びら、が…、クックックッ、アハハッハッ」 面白すぎる。小型犬が鼻に桜の花びらをつけてしまったみたいな感じ……。 「バッ……、ってか光ッ、笑うなよ、めっちゃ恥ずいからぁ」 よほど恥ずかしかったのだろう。日に焼けて少し茶色い頬を赤く染めている。 「分かった、分かった、時間がないから早く行こう、高校初日から遅刻するわけにはいかないよ」 「うわぁー、真面目さん〜!でも、流石に初日に遅刻するのはだめだよな〜」 そう、今日は高校一年生、最初の日。入学式は昨日行われた。 「よし、時間ないから走るぞ!」 「えー、無茶だよ〜」 でも、僕たちは笑いながら走っていく、新たな始まりへ向かって。そう、僕の人生を揺るがすような出来事の始まりはここから、だった……。 見てくれてありがとうございました! フォローやいいね、コメント是非よろしくお願いします!

1
1
約束は絶対 1、全ての始まり