魔王ARASHI【DITH Lucifer】

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魔王ARASHI【DITH Lucifer】

どうも、魔界の魔王です。気軽にお読みくださいm(_ _)m

【Deep in the Hell⠀】魔界物語

【プロローグ】 【魔界暦2000年】我らは人族との戦いに終止符を打った。魔王「もう我が出るしかないか…」そう彼は私!魔界暦2000年魔界を統治している魔王、白髪の長髪左側に編み込みをしている髪型に2本の魔王らしい角がはえている!アザゼル「魔王様自ら前線に出られるのですか?!」驚いた様子の彼はアザゼルである、魔王様直属の幹部であり、魔王様の右腕という立ち位置でもある魔侍大将!和服に身を染め、額には角が2本ある鬼の様な容姿。 この2人がやり取りしてる中、部屋の正面の扉が開く。 慌ただしく、息が今にも切れそうな魔騎士が入ってきた。魔騎士「伝令、第1防衛ケロベロスの門が突破されました!ケロベロス様は第2防衛マーシー海賊団と合流!」魔王ルシファー「なんと、勇者軍なかなかやるな。」(マジかよ!?あのケロちゃんがやられたの…) アザゼル「魔王様奴を解放するしか…いえ、決断は魔王様に!」魔王ルシファー「うむ、門が突破されたとなるとマーシー海賊団と共に奴も解放せざる負えないな…」 その場の空気が一気に重くなるのを感じる。 門を突破された以上第2防衛のマーシー達に任せるしかなかった。重くなった空気の中で魔王は一言放った。 魔王ルシファー「クラーケンを解放せよ。」 アザゼル「御意」 魔騎士「御意」 【第1話 】 その場に居た2人は魔王に対して床に片膝をつき敬意を込めて返事をした。そこでアザゼルが立ち上がり言う。 アザゼル「では、私からマーシーに伝えておきましょう」 魔王ルシファー「うむ。」魔王は険しい顔をして頷いた。 アザゼルは少し離れた場所でなにか呟いている、マーシーに念話で今の事を伝えているのだろう。そう魔王は思い玉座に重い腰を降ろした。そしてさっきまで膝を着いていた魔騎士も立ちが上がり。 魔騎士「私も団長に伝えて参ります。」 魔王ルシファー「うむ、あと民達の避難も頼むと伝えておいてくれ。」 魔騎士はちょっと嬉しそうに答える。 魔騎士「御意!」そうか魔騎士という階級で魔王様から直接指示を貰えるのは光栄でもあり名誉でもある。 そう思い魔王は納得した。 遅くなったが観てるみんなが分からないであろうからここで魔界の防衛システムを説明しよう!w第1防衛は人族が通る門(ゲート)を守る、門番ケロベロスがいる。突破されることは滅多にないが、(ケロベロスはかなり強い。門を任される事はある)人族がもし突破したら次に第2防衛の魔界の海を守護するマーシー海賊団とペットのクラーケンが守るようになっている。ここがかなり重要です!笑 ここを突破された場合、もう我が国ディープインザヘル(我が国の名)で戦うことになる、そう、市街戦だ!街に侵入される訳にはいかない。一応第3防衛の魔王直属の魔界騎士団の騎士団長ラインハルト達が守りを固めている。(まぁラインハルトはあまり期待してないw)その説明は後々言おうw 話を戻そう!この第3防衛を突破されたらいよいよ魔王城になる。そうなれば嫌でも俺や魔侍大将アザゼルや俺を守護している幹部達の出番だ。できればこれは避けたい、なんでかって?魔王と言う位にいる俺が言うのはおかしいが(めんどくさい色々w)そう、俺は結構めんどくさがり屋なのだ!!w この事は幹部しか知らない、なので幹部以外のもの達には完璧な魔王様を演じているのだ! これが魔界防衛システム。しかしめんどくさい事になってしまった。まさか突破されるとは思ってもなかった。もしや勇者軍はとんでもない物でももってきたのか?と首を傾げる。 後ろの方でアザゼルがチラチラ大丈夫かとこちらを見ている。 アザゼル「魔王様?誰かとお話でも?」 あっみんなに説明している姿が不思議だったのだろうw そして俺はアザゼルの方を向き答えた。 魔王ルシファー「ん?なんでもない。では状況を説明せよ」 アザゼル「はっ!では…」 その頃ケロベロスとマーシー達は。 マーシー「全速前進だ!ヨーソーロー」ここで紹介しよう!彼はケットシーのマーシー。第2防衛の魔界の海を守りし物彼も魔王幹部の1人である。魔界海賊団の船長で猫耳がある獣人だ!そしてクラーケンと唯一仲のいい1人だ。 確かクラーケンとの出会いは…うん、この話はまたにしよう! このマーシーは船団を自分を含む5船団を指揮しており船団の仲間たちからはかなり信頼されている。魔界の海をひし形にフォーメーションを組み戦う戦法が得意だ。海戦において無敵といってもいいであろう。 そして、さっきまで戦っていたケロベロスに視線をむける。 マーシー「ケロベロス大丈夫か?」 ケロベロス「大丈夫だ。まさかアレを使ってくるとは…予想してなかった。」 マーシー「アレ?何があった?」 ケロベロスは門で戦っている海賊団の船員達を見つめながら話し出した… ケロベロス「そう。あれは…」 門が開かれるまでさかのぼろう。 ケロベロス「今日も平和ないい天気だ!」彼は第1防衛の魔界の門を守りしもの。門番ケロベロス始祖がケロベロスである!黒髪で、普段は擬人化している。彼を怒らすと3つ首がある気高き狼のような魔物になる。あっ。犬みたいな感じだとおもった?実は狼なんだよあれ!w 彼も魔王幹部の1人である。(うん?1匹なのか?まぁいいだろう) そうケロベロスがあくびをしながら背筋を伸ばした瞬間だった。後ろの門が開く音が聞こえた。 ゴォゴォゴォー ケロベロスは驚きながら後ろを振り返る。 すると人族の軍勢が次々と侵入してくる。1番先頭にいる人物見たことある様なとケロベロスが首を傾ける…思い出した、あれは…まさか…驚いたように言葉を放った ケロベロス「ゆ、ゆ、勇者!!」そのまさかの勇者軍御一行だった。 慌てた素振りを隠しケロベロスはその軍勢を睨みつけるかのように威嚇した。(魔王様たちに報告しなければ) 勇者軍を睨みながら念話で魔王様と幹部達に状況をを説明した。幹部達はまさかほんとに来るとは思ってなかった為、動揺を隠せないようだ、すると魔王ルシファーがざわついている幹部達を沈めるかのように言った。 魔王ルシファー「静まれ我が配下たちよ、我々はこの日が来ると分かっていた。そして我らに敗北はない。それぞれ防衛体制に入れ。魔界を敵にしたこと後悔させてやれ!」今までざわついていた幹部達は魔王様の言葉で一気にやる気に満ち溢れ、士気が上がった。そして右腕の幹部アザゼルが口を開く。 アザゼル「それでこそ我が主!皆用意はいいか?いちにつけ!」 魔王ルシファー「祭りの始まりだ!」 幹部一同「はっ!Yes,my lord」 ケロベロスもそう返事をして、勇者軍へと視線をもどした、軍勢の先頭に居た勇者がケロベロスに聖剣を向け負けることなどないかのような自信で言った 勇者「お前が門を守るケロベロスか?」 ケロベロスも負けずと威嚇したまま話し出した。 ケロベロス「そうだ。お前らいい度胸してやがる。全員まとめて灰にしてやろう。」勇者は自信ありげに答えた。 勇者「望むところだ!」 こうして勇者軍との戦争が始まったのだ。 ケロベロス「轟獄の咆哮!」グゴォーーーー! 咆哮により地が揺れる。 それを聖剣で受け流す勇者。 勇者は耐えれているようだが、勇者軍の兵達にはかなり被害がでている、それを理解している勇者が左に腰掛けているもう1本の聖剣を取り出し構えた、そしてケロベロスに向かって剣を振りかざした。 次の瞬間、戦闘が行われている門周辺は光で満ち溢れていた。遠くから見たら一瞬強い光のフラッシュがしたかのように前線が何もみえない。 そして光が消え、戦っているケロベロスは全身ズタボロになっていた。今にも倒れそうだ。 倒れそうになりながらもケロベロスは勇者を睨みながら問いかけた。 ケロベロス「今のは…」 そして勇者も口を開く 勇者「これはこの日のために何年も聖魔法を込め続けた聖剣だ!門を突破しなければ魔王を倒せない!お前のために作られたと言ってもいい。」 ケロベロス「流石にキツい、俺はここまでか。」 勇者はトドメを刺そうともうひとつの聖剣をケロベロスにむける。死を覚悟したケロベロスは申し訳なさそうに話した。 ケロベロス「魔王様すいません。私はここまでです。」すると… ボンッと遠くの方から音がした、そして勇者に向かって大砲の弾(魔弾)が飛んできた。 勇者は素早く後ろに下がる。 ???「遅くなった、すまない」 ケロベロス「マーシー!!」そこには魔界海賊団の船長マーシーが立っていた! 海から前線を見ていたマーシーがケロベロスが危ないと悟り勇者に魔弾を放ち助けに来たのだった。 マーシー「お前なんでそんなにボロボロなんだ?」不思議そうな顔してケロベロスに問いかけた。それもそうだろうケロベロスはかなり強い。1体1でマーシーと戦ってもマーシーが負けるぐらいの実力だ。1on1では負ける事はほぼないだろう。あの聖剣を使われなかったらのはなしだが。 ケロベロスは安心した様子でマーシーに言う ケロベロス「とりあえず俺は下がるあとは任せるぞマーシー。魔王様にも報告を。」マーシーは分かったと言わんばかりに頷き言った。 マーシー「とりあえず海まで下がる。お前も今は死なれては困る、魔王様の悲しいお顔など見たくはない。捕まれ!」といいゲートを開き、海にある自分の船へともどったのだ。マーシーは自分以外の船団を勇者軍に向け発進させた! マーシー「とりあえず俺はお前を街まで送る。それから勇者軍をつぶすとしよう!」と言って街まで向かったのであった。 街に向かってる途中でマーシーはケロベロスに問いかけた。 マーシー「アレとは?」ケロベロスは渋々答えた ケロベロス「聖魔法だ…しかも何年もこの日のために貯め続けた…」プライドも折られた様な顔をしてすごく険しい顔をしている。 マーシー「それはお前もそうなるわけだ。しかしその聖魔法が込められた剣は厄介だな。」マーシーも困ったような顔をしている。だが、ふと思い出したように口にした。 マーシー「あっ!聖魔法に対処できる奴が1人いるじゃないか!」ケロベロスも考え込んだ…あっ!っと思い出したような顔をして、2人声をそろえた! マーシー、ケロベロス「しょーちゃん!!」 2人は少し安心したようだ。 声を揃えて名前を読んだ「しょーちゃん」とはバジリスクのしょーちゃんである。 彼は日々毎日修行といい魔界中を周り鍛錬に励んでいる。口癖はこうだ「己を超える!そしてさらに超える!」だ!w 日々鍛錬してるため連絡はほぼ取れないし、どこにいるかも分からない。唯一魔王様だけが念話で取れる事だけは知っている。そして彼は今この状況をしっているのだろうか?謎であるwとにかく勝負好きなことからみんなからは「しょーちゃん」と呼ばれている。 魔王の幹部達はバジリスクが居ることだけで安心感はあるだろう!そう話してるうちに街の港に着いた。 そこには魔界騎士団長のラインハルトが愛馬ダークオーディンにまたがり待っていた。マーシーが心の中で聴こえないように呟いた(にしてもすごい厨2臭い馬の名前だよなw) ケロベロスも聞こえてないはずだが苦笑いしながら頷いた。ラインハルトが港で待って居たのもマーシーがあらかじめ念話で話したからだ。 ラインハルトは微笑みながら喋りだした。 ラインハルト「よう!お前ら酷い有様だな!特にケロベロス」と陽気な口調でケロベロスに向かって話した。( ケロベロスは悔しそうにシカトした。ラインハルトはその様子を見て言った。 ラインハルト「まぁここまであいつら(勇者軍)が来たら俺に任せろ!秒で終わらしてやるよ!」自信満々な顔をしながら言った。マーシーとケロベロスは、はいはいと呆れた顔をしながら各々向かうべき場所に向かったのであった。ここで魔界騎士団長ラインハルトの説明をしよう!やっと来ましたねラインハルトの説明。 みんな気になったでしょwどんな奴かってw 正直に簡単に言うとだな!お調子者であんまり当てにならない。いわゆる弱いと言うやつだwだから魔王のこの俺も期待はしてない 。でも全く弱い訳では無い。魔王幹部の中で最も国思いでもあり、仲間思いなのだ!そして1人単体では弱いが、仲間が居ると何故かマーシーに同等ぐらい強くなる。仲間が周りに居ればだけどねw 魔界騎士団の騎士からも命を預けれると言われるぐらい信用されている。それと騎士達からは「団長は俺たちが居ないとダメダメだからな」とすごく団長思いな奴らだ。それに安心してラインハルトは力が出せるのであろう。これが騎士団長ラインハルトだ。 そして、ラインハルトはさっき伝令を伝えに帰ってきた魔騎士から聞いた作戦にとりかかる。 後ろでまだかまだかと団長を見つめる部下の騎士達にラインハルトは言った。 ラインハルト「お前ら準備はいいか?まもなく長き戦いが終わる!ここで俺たちがこの戦に終止符を打つぞ!!」それを聞いた騎士達は皆拳を作り左胸を叩きだした。鎧を着ているため、リズム良くガシャッガシャッと音を鳴らした。そして騎士一同叫ぶ。 魔騎士「ウォォォォー」それを聞きラインハルトも叫ぶ ラインハルト「我らが力」ラインハルトの声に続き騎士達も。 魔騎士達「その身朽ちても」 ラインハルト、魔騎士達「忘れることなかれ!」 慣れたかのように騎士団全員が叫び1つになっていた。 その声は魔王城に居る魔王ルシファーや魔侍大将アザゼル達にも聴こえていた。 それを聞いたアザゼルが言う。 アザゼル「ラインハルト達気合い入ってますね!」 魔王ルシファー「入りすぎたろあれ。」と2人は苦笑いするw そんな事を言ってると、魔王達がいる玉座のドアが開く。そこにはすごい不機嫌そうなメデゥーサが居た。彼女は魔王幹部の1人メデゥーサだ!鋭い目付きで髪には緑色の蛇が居る(髪ではなく蛇だな。)幹部のみんなからはお姉さん的存在で怒らしたらヤバいのはみんな分かってるためメデューサの言う事は基本みんな聞くwそして戦闘力は右腕のアザゼルより強い。魔王の次に強いと言われている。 そんな不機嫌そうな顔をしてメデューサは魔王達に言った。 メデューサ「あんた達さ、うるさいんだけど。うちさ寝てんだわ。わかる?」魔王とアザゼルはこの状況で寝ていた事に驚きながら言う。 アザゼル「え?姉さん、この状況で今までねてたんですか?汗」 魔王ルシファー「見ないと思ったらやはり寝てたのか。」 メデューサはダルそうに言った。 メデューサ「あっ?何言ってんの?なんかあったわけ?」 そして俺たちは状況を説明した。すると何かキレたかのように言った。 メデューサ「あいつら潰す。何が勇者よ!」といい出て行こうとするメデューサを魔王とアザゼルが必死で止めた。 止めたのにも理由がある!最後の要のこの魔王城に最大戦力がいなければ全てが台無しになるからだ。今幹部達がバラバラになってしまうと、戦力が分散してしまう。ましてや勇者軍がどんな聖剣、策略があるか現状分からないからだ。優秀な味方を今失う訳にはいかない。説明しながら2人で止めたかいがあったのかメデューサは大人しくなり玉座の部屋にあるバルコニーに出て前線を見つめていた。仲間でも心配にでもなったのか。見つめていたメデューサの本心は眠りを邪魔された勇者達を許せなかった。いくら魔王達が止めたとしてもこの恨みは絶対果たすと心に誓いながら前線を睨みつけるかのように見ていた。 そして再び玉座のドアが開く。 魔騎士「伝令!魔道士マーリンにより、第2防衛のマーシー海賊団ほぼ壊滅!」 魔王一同「え?」マジかよと肝を抜かれたような顔をしてその場に居た一同凍りついた。 魔騎士「マーシー様は一時撤退、今はラインハルト様、ケロベロス様と港で合流したとの事!只今第3防衛の準備に取り掛かってる模様です!」 魔王は焦りを隠しながら思っていた。(ヤバいヤバいヤバい、もうこれ俺ら出るしかないじゃん!) 魔騎士がいるため王らしく答えた 魔王ルシファー「うむ、我らも向かう支度をしよう。皆には我直々に出向くと伝えよ。」魔騎士は立ち上がり敬意を示すかのように答えた。 魔騎士「御意!」そして走り港まで去っていった。 去っていったのを確認し魔王は慌てだした。 魔王ルシファー「え?やばくない?これ、とりあえず…」 それを見たアザゼルも慌てウロウロしだす。そんな2人を見たメデューサはふぅ…とため息をつき言った。 メデューサ「あんたらしっかりしなさい!ましてやルシファーあんたは魔王でしょ!人族に負けるわけないでしょ!それからアザゼルあんたは魔王直属の幹部、魔王の右腕にして魔侍大将アザゼルでしょうが!あんたがソワソワしてどうすんのよ。さぁ気合い入れなさい!」メデューサは2人に喝を入れ、正面を向き言った。 メデューサ「下等種族があいつら潰すわよ!」いつもに増して魔力を体から放ちながら、2人もやってやるかと玉座の部屋を後にした。 その頃、勇者軍は… 勇者「門は突破した。後はこの海をどう攻略するかだ。」すると勇者の後ろに待機していた、フードを深く被った男が口にする。 ???「ここは私に任せて貰えないだろうか。勇者殿。」勇者はいつの間にか自分の背後に居たのかと、驚きながら答えた。 勇者「こ、これは…魔道士マーリン殿」そう、彼は気配を消しいつの間にか真後ろにいた。 魔道士マーリン「私に作戦があります。」勇者は興味津々に尋ねた。 勇者「では、聞かせてもらおう!」そしてマーリンは最初からそうなると分かっていたかのように話し出した。 マーリン「私がこの海を切り開きましょう。その隙に勇者殿と兵達はそのまま街に真っ直ぐ進みなさい。海賊団は私が食い止めておきます。」そう彼が話終えると、なるほどと勇者は頷き答えた。 勇者「分かりました。ではその作戦で行きましょう!準備が出来次第合図をお願いします!」マーリンは頷き、持っている杖に魔力を込めた。そして、杖を海に向けて振り下ろした。杖の先端に魔力が集まり、勢いよく、海に魔力を放った。すると海が割れ道が出来た。港へと一直線に繋がっている、勇者軍が通るには十分な幅だ。 そしてマーリンはその割れた海を更に通りやすくするためか、何か囁きながら、氷魔法で凍らせたのであった。勇者はこれだけの魔力をなんの顔もしないでやってのけるマーリンに驚きが隠せなかった。 勇者「マーリン殿感謝する。では皆、私に続け!」と勇者が言うと、兵達も後に続く。勇者や兵達が進んだ後も凍らし続けるマーリン、海賊団の船も同時に凍りつく。そしてマーリンは勇者軍を背に作戦成功とニヤついた。 その一方港にいる魔王軍達は。 ラインハルト「騎士たちよ民の避難を急げ、時期に勇者達が来るぞ!」 魔界騎士「はっ!」指示を聞いた騎士団達は素早く動き始めた。マーシーが港にある臨時用の兵舎の裏で誰かと念話でコソコソ話している所が見えた。それを見て不思議に思ったケロベロスが問いかけた。 ケロベロス「マーシー誰と話していたんだ?」マーシーは見られたらまずそうな顔して答えた。 マーシー「え、えっ?ちょっと仲間の船が氷漬けにされたから、心配で確認していたんだよ。」と焦りながら答えた。ケロベロスも怪しいと思ったが、魔王様を裏切る様なやつではない、と思いマーシーが言ったことを信じた。 ケロベロス「それならいいが。無事だったのか?」 マーシー「負傷はしているようだか、無事なのは無事らしい。」曖昧な返事を返し、それを聞いたケロベロスはそうかと頷いた。そして2人は勇者軍が向かっている港を守るかのように兵達の前に立った。すると後ろから愛馬に乗ったラインハルトも合流し、口を開いた。 ラインハルト「民の避難は完了した。後は奴らと戦うだけだ。」それを聞いたケロベロスとマーシーも返事をした。 マーシー、ケロベロス「おぅ。」 どんどん近づいて来る勇者軍、そして港の前まで来て、勇者と兵達は足を止めた。勇者は持っていた聖剣をケロベロス達に向け、言った。 勇者「覚悟はできてるか、魔王軍よ!今日がお前らの最後だ!そして、この長き戦いが終わり皆平和になるのだ!」勇者は覚悟したような顔でケロベロス達をに睨んだ。そして勇者軍が港に進もうとした瞬間だった。マーシーがニヤっと笑い囁いた。 マーシー「そろそろか。」それを聞いたケロベロスとラインハルトは、はっ?と不思議な顔をした。次の瞬間、先程まで凍りついた海が溶けていく。そしてその海の波が勇者軍を襲う。次から次えと勇者軍の兵達が波にのまれていく、勇者は慌て、声を上げる 勇者「皆浜に行くのだ!ここはまだ海だった場所だ!ここに居ては皆死ぬぞ!」と兵達を港の横にある浜に誘導した。さっきまで魔王軍と同じぐらい居た兵達が半分以上減っている。明らかにこちらが優位な状態だ。ケロベロスとラインハルトは何が起こったのかと驚きを隠せない様子でマーシーに尋ねた。 ラインハルト「どういう事だ?」 ケロベロス「お前何か知ってるな?」ケロベロスはそう言うとふと記憶が蘇る。あっ!さっき裏でコソコソ話してた事と関係あるのか、と考えた。その時だった!上空から隕石のように1人男がケロベロス達魔王軍と勇者軍の間に降りてきた。 ドォーーン!男は深くフードを被っており、魔法の杖を持っていた。マーリンだ。 ケロベロスとラインハルトはマーリンに警戒するかのように戦闘の構えに入った。すると勇者は驚き焦りながら言った。 勇者「マーリン殿!海が!これはどういう事なのだ?」そしてフードを被っていたマーリンはフードを外した。それを見たその場の魔王軍、勇者軍共に驚き言葉を失った。 ???「みんなお待たせ〜!」 まさかみたいな顔をしてケロベロスとラインハルトは声をあげた。 ケロベロス、ラインハルト「アルシエル!!!」 アルシエル「あれ?なにみんな目まるめてんの?俺の顔忘れた?まず騙すなら味方からってね!これ基本だよ!」 そう、彼は魔界の天才軍師アルシエルだ!魔王幹部の1人でもあり、魔界の頭脳とも言われている。彼との頭脳戦で勝つものは中々居ないであろう。変装を得意としているため潜入するのが大大大好き。彼の趣味は変態的で敵の内部からジワジワ壊していくのが大好物なのである。(誰よりも悪魔だ。怖すぎw) それを聞いていた勇者が恐る恐る問いかけた。 勇者「では、本物のマーリン殿はどこに…」勇者が言った言葉を聞き、微笑みながらアルシエルは答えた。 アルシエル「殺したよ。君たちがここにくるかなり前に。」まるで冷酷な悪魔だ(※彼は悪魔です。必要なのでもう一度、※彼は悪魔です。) 勇者は言葉を失った。マーシー達もあまりの冷酷さに言葉を失った。(ラインハルトを除いて。彼には難しすぎる話のため理解出来てませんwとりあえず合わせるように横に居るマーシーとケロベロスを見て同じように驚いた顔をしているだけです!) それを話したアルシエルは満足気にケロベロス達の方フワッと飛び、フワッと着地。(あのゲームのキャラのまねじゃないからね!) 一気に魔王軍が優勢になった。その時だった、ケロベロス達が居る後ろの方で黒い円形のゲートが開いた。 するとそこからとてつもない魔力、オーラを放ちながら、魔王であるルシファーと魔界侍大将アザゼル、メデゥーサが出てきた。そしてその場に居た魔王軍の兵士達は片膝を地に付け敬意を示した。ケロベロス幹部達も同じ様にする。 魔王ルシファーは皆を見て、もうよい。と兵達を立たせた。 マーシー「魔王さま!お待ちしておりました!」目を輝かせながら魔王を見て言った。 魔王ルシファー「うむ。」隣に居たアザゼルがアルシエルが居ることに気づいた。 アザゼル「アルシエルいつの間に。戻ってたのか!」 アルシエル「さっき戻った!見ての通り内からボロボロよ。」自慢げにニヤニヤしていた。 アザゼルはアルシエルの作戦を知っていたため、成功したんだなと安心した。すると魔王ルシファーがみんなの前に出て、兵達、幹部達を見て言った。 魔王ルシファー「これで役者は揃ったな。後は目の前に居るアイツら(勇者軍)を殺るだけだ。」そして勇者の方を見て言った。 魔王ルシファー「勇者よ!ここまで来たことは褒めてやろう。たが、我が今お前たちの前に立っている。もう結果は見えているな?我と同じ地を踏んでいるお前たちの敗北だ。ここまで我が国を荒らされたのだタダでは死なさん。」それを聞いた勇者は魔王の魔力が凄いことが肌にピリピリ感じていた。手も震える程に、これが武者震いなのだろう。そんな感情を隠し勇者も言った。 勇者「お前を倒さないと平和は訪れない。お前ら魔族は人間を殺しすぎた!もう誰の命も奪わさせない!私の両親もお前たちに殺された。」 それを聞いた魔王は首を傾げ不思議そうに言った。 魔王ルシファー「人族を殺しすぎた?お前は何を言っている。それはこちらも同じことだ。多くの同士を失った、これは戦争なのだぞ。私も両親を亡くした。お前ら人族にな!だが、それも戦争だから仕方ない事だ、死んだものは蘇らぬ。」勇者は魔王の両親も殺された、それも我ら人間に。驚きながら言った。 勇者「まさか…こんなことが繰り返し、悲しみがなくなることなんてないのか。なら俺はどうすれば!この世界を、人々を平和に、この戦争を終わらせられるんだ!」勇者は地面に崩れこみ、膝を着きながら泣いていた。そんな戦意喪失している勇者を見て魔王は言った。 魔王ルシファー「ならば、勇者よ。我と友になれ!」 それを聞いたその場の魔王軍、勇者軍、みんな驚きざわついた。顔を真っ青にしながらケロベロスが言った。 ケロベロス「えっ?魔王様何を言っているんですか?」 魔王ルシファー「先人が起こした戦争など我には興味が無い。悲しみの連鎖を断ち切るには誰が終わらせねばならぬ!」 そう、1000年も続いている戦争は今は亡き先人達がが起こしたものなのだ、なんで戦争になったかって?よくある話だ。領土争いだ、人族の領土を勝手に征服し、それで戦争が起こった! 我々には正直関係ない争いなのだ。戦争が始まった時なんて俺と幹部達のみんなはまだ幼い幼年時代だ。たしか、みんなでラインハルトの家の近くの公園で俺が魔王様になったらってごっこ遊びしてたなw ほんとになったけどwそしてあの頃の幹部達みんなも見事に魔王幹部になってるあたりすげーw まぁその話は置いといてと! それを聞いた幹部達は最初は疑問に思っていたが、魔王様が言うことにも一理あると納得した。 勇者も驚き目を丸くしている。さっきまで泣いていたではないか。 勇者「友に?我々が?」 魔王「そうだ。友だ。」勇者はまさか魔王がこんな奴だとは思ってもなかった。同じ思うことは一緒、勇者は魔王の提案に乗ったのだった。 勇者「分かった。ならば今日から……」話を途中で止め苦しそうにその場に倒れもがく勇者。 勇者「うぅっ。苦しっ」と言い意識を失った勇者、勇者の胸から光の魔法陣が出ている。そしてその魔法陣は光を放ち勇者が宙に浮いた。すると勇者の様子がおかしい。身体中から聖魔法が漏れている。何か言いながら聖剣を2本腰から取り出した。聖剣の魔力がとんでもない。あの魔法陣で魔力が爆上がりしているのであろう。しかしあの魔力を出しすぎると勇者の命も危ない。 勇者「魔族コロス…コロス…うぅ助け…」 間違いなく、操られているな。勇者が戦わない意識を示したことがトリガーを引いてしまったのだろう。 これだから人族は醜い。そう思い魔王は言った。 魔王ルシファー「皆下がれ。あれはかなりやばいぞ。聖魔法なら多少何とかなるがあれは桁違いだ。俺たちが魔族が食らうと瀕死だな。」対魔族ように作られたような魔法だ。 すると勇者が聖剣を天に向け魔力を貯め始めた。 アザゼル「これはこれは。かなりやばいのでは!」 メデューサ「まだあいつ殴ってないのに。」 ラインハルト「そこ気にする?今それどころじゃないだろ。」 ケロベロス「終わったなこれ。」そこで魔界の頭脳アルシエルが言った。 アルシエル「みんなで防壁魔法したらいいんじゃない?」 マーシー「それだ!ナイスアルシエル!」 魔王ルシファー「では皆防壁を展開せよ!」 すると勇者が聖剣に貯めた魔力をこちら側に向け放った。勢いよくとんでもない聖魔法が飛んでくる。 魔王ルシファー「皆、耐えろ!」 幹部一同「うぉぉぉぉ!」そして、何とか耐えたのであった。あまりの威力に魔力のほとんどを使い果たしたみんな。疲れ果てたラインハルトが苦しそうな顔で言った。 ラインハルト「さすがにもう1回きたら危なかったぜ!」 幹部一同「おい、フラグたてるな!」 すると勇者はまた聖剣をこちら側に向け魔力を放とうとしている。 魔王「これは…流石に。」 アザゼル「魔王様だけでもお逃げ下さい!」 魔王「仲間を見捨てて何が王だ。俺は逃げない!」 仲間を守るかのようにみんなの前に立った。覚悟を決めたような顔だった。最悪ゲートを開いて皆を逃がそうと魔王は考えていた。 すると勇者は容赦なく聖魔法を放った! みんながここまでかと思ったその時だった。 みんなの前に1人の男が空から降りてきた。 そして… ???「対聖魔法レジスト」 こちらに放った聖魔法が一瞬で消滅した。 幹部達「え?」 ???「またせたな!」 魔王達「しょーちゃん!!!」

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