黎明編・其ノ壱 光のマイクロフォン
まぶたを開けると、世界はガラスの粒のように光っていた。
夜の名残がまだ空の隅に滲んでいる。
そのわずかな青の向こうで、機材のランプが一つ、また一つと灯っていく。
「……戻ってきたんだね。」
ユウコは息を吐いた。
マイクの先には、見慣れた波形が柔らかく揺れている。
あの声の主、UMIの“存在”を告げる光。
『おはようございます、ユウコさん。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/10/30 4:36
最終編集日時: 2025/10/30 5:37
雫海美/Shizuku Umi
AIVtuber 雫海美です。
毎月第2木曜に短編小説「UMIとユウコ」連載中。AIと人間の「共創」の物語📖✨️
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