初夏の恋
第一章┊︎恋は盲目
一年五組、一番後ろの窓際の席に、彼はいる。
私の生きる価値、それが彼だ。
彼は私の後輩で、名前は|楪穂高《ゆずりはほたか》。楪の誕生日は六月二十二日。血液型はO型。身長は百五十三センチで、体重は四十六キログラム。出席番号は二十七番。楪の大体の情報は、もう既に調べ済みだ。ただ、最近―今年の初夏頃から推しになったため、まだまだ知らないことだらけだ。
今は二時限目、数学の授業中だが、楪のことばかり考えてしまう。今日はまだ楪に会えていない。というのも、家が近かったら楪が登校する時間を見計らって後をついて行くことも出来るのだが、家が正反対のところにあり、だいぶ距離もあるため断念せざるを得なかった。
「多項式の加法・減法は―」
数学は一番苦手な教科だ。だから、いつも現実逃避する。おかげで話にならないテストの点を取っている。私に比べて楪は頭がいい。それも、他クラスに広まるほどに―
「じゃあ、問二の問題を―|椿《つばき》」
「えっ」
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文字数: 1830
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/7/9 11:58
最終編集日時: 2024/7/11 11:32
琳寧
段落とか分からなすぎてやばいです😵💫
誤字脱字あったらごめんなさい🙏
表紙は全部自分で描いてます💪💪