朝が暗い

朝は明るいし暗い。そのアンバランスな朝はわたしを不安にさせる。 朝、陽の光がわたしの目を覚まさせる。眩しくて目が覚め、目を開けて部屋を見渡すと暗い。当たり前かと照明をつけたが部屋が暗いのではない と気づいた。そしてわたしの視界が暗いことに気づいた。わたしはまたかと呆れ布団からのっそりと出た。冷水で顔を洗いタオルで優しく拭いても暗さは消えてくれなかった。 今日も仕方がないかと思い、朝ごはんをボーッと食べ、可愛くない制服に着替える。メイクをしお気に入りの黒い革靴を左足から履く。 黒を見ると一段と暗さが増すが気にしないで家を出る。3年間見慣れた景色を横目でみながら電車に揺られ学校へ向かう。学校の門をくぐり、教室に入っていく。暗さはまだ消えていない。消えなくていいかと思っていると「おはよう!!」と元気な声がわたしに向かって飛んできた。 振り返ると友人だった。笑顔でわたしも「おはよう」と返す。視界の暗さが少し消えたのに気づいた。 何故だろうとふと考え、眠そうな友人をみて気づいた。 わたしは友人にありがとうと思う。 口に出すと眠そうな友人は不思議な顔をするから心の中で思う。 少し照れくさく感じた
凪咲
凪咲
初心者なので書くのは気まぐれです 東さん推し