マイスクールライフ

マイスクールライフ
高校に入学してから、だいぶ変わった気がする。もちろん、悪い方向に。正確には、中学3年生の頃から徐々に悪化していった。それで父が私によく言っていた。 「お前はいつになったら変わるんだ。お前は病気なのか?勉強をしないんじゃなくてできないのか?!」 そんなの私に訊かないでよ。私だって中学2年生まではしっかり勉強して、良い成績を取るような優等生の鑑と言っても過言ではなかった。しかし、漫画や動画、アニメを見るようになってから、時間を娯楽に費やすようになってから、勉強に対する意欲が薄れていった。あの時の私は、自分のことを勘違いしていた。今まで良い成績を取れていたから、今回も取れるだろう、と。その過信の結果がその様だ。勉強していたから取れていたものは、もうとっくに消え去っていた。 それから、実力テストで低い点数を取れば落ち込み、立ち直ってはまた娯楽に走り、また低い点数を取って自己嫌悪に陥るという悪循環が生まれた。結果的に、私は中学1年、2年次に勉強を頑張っていて、内申点も高かったため、推薦入試を受験し、志望校に合格することができた。面接や、口頭試問などは、そんなに難しいわけではなく、学校で練習すれば、どうにかなるようなものだった。 合格してからは、怠惰な生活が続いた。合格してから、学校以外の場所で勉強した時間なんてあっただろうか?ずっとベットの上でお菓子を食べながら、アニメを見てゲラゲラ笑い、眠くなったら夜でもないのに寝る。その状況は高校に入学しても変わることはなく、ただただ落ちていくだけだった。 高校1年生の時は、悪い成績を取ったくせに、あやこと頻繁に遊んでいた。あやこは高校で同じクラスになって知り合った友達だ。しかし、あやこの成績が下がらない。勉強もしっかりしているからだ。私はそんなあやこを尊敬していた。それに、体育の授業はいつも一緒に移動したり、お弁当は毎日一緒に食べたりするほど仲が良かった。行事明けの休日は、よくあやこからご飯を誘われて、食べにいったものだ。高校2年生になってもこの関係が続けば良いと思っていた。そう思っていると、奇跡的に私たちは同じクラスになった。しかし、時が経つにつれて、あやこは私に話しかけてくることがほとんどなくなり、私から話しかけても素っ気ない態度を取られることが続いた。私は何か自分が悪いことをしたんじゃないかと思い返してみたが、心当たりが全くなかった。そして勇気を出してメールであやこに「私なにか悪いことした?」と送った。そうすると、「最近疲れてて対応が雑になってたかも。ごめんね。」と返ってきた。瞬時にあやこが嘘をついているとわかった。なぜなら他の人と話す時はとても楽しそうだからだ。それに、1年も一緒にいれば、それくらいであやこが冷たくするわけがないことくらいわかっている。それから私はあやこと距離を置いた。しかし、我慢の限界が来て、私はあやこに直接訊いた。すると、あやこは、 「私、中学校のころから、ずっと同じ友達といると疲れちゃうんだ。関係が浅い方が助かるの。ごめんね。」 視界が真っ暗になって、言葉が出なかった。そういえば、あやことこれからも仲良しでいたかったから、自分から話しかけにいくことが多かった。でも、それだけなのだろうか。束縛してるつもりは全くなかった。今まで遊びに誘ってくるのは大抵そっちだったくせに。こっちはずっと嫌な態度取られて辛かったのに。怒りと悲しみが混ざって、自然と涙が溢れてきた。あやこが他の友達と何事もなかったかのように、笑って話をしているところを見ると、胸が締め付けられた。私はこんなに悩んでいるのに。その後は、あやことは赤の他人のように接するようになった。 おまけに、部活でもうまくいっていなかった。怪我をしてばかりでもう柔道なんてやめてやりたい。2年生になって、後輩に手本を見せなければならないのに、私は何をしているのだろうか。私の心は荒れ果てた廃墟のようになったまま、その状況が良くなることはなかった。そのせいで、勉強にもより一層手がつかなくなってしまった。そして、中学3年生の時のようなことを繰り返している。どうしたら良いのかわからず、学校のベランダに出て風に当たっていると、ふと、あの時の父の言葉が頭をよぎった。そうだな、もう病気なのかもしれない。私はもう全部投げ捨ててやりたくなっていた。 そして、家に帰った時、親に呼び出された。案の定成績の話だった。また成績が下がったから、ガミガミ言われるのかと思っていると、父は私を鼓舞するように、諭すように
チョコブラウニー
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