出会いの雨と、血の檻

出会いの雨と、血の檻
激しい雨が降る夜。 都内有数の最高級ホテルの最上階で、色とりどりのドレスや仕立ての良いスーツを纏った人々が優雅にグラスを傾けていた。 そこは、神原ホールディングス社長令嬢・神原夕貴(かんばら ゆうき)の婚約パーティの会場だった。 「おめでとう、夕貴。これで我が神原家の繁栄も完璧なものになる」 父・神原孝蔵(かんばら こうぞう)が、冷ややかな満足感を湛えた笑みを浮かべて夕貴の肩に手を置く。
翼。
楽しんでほしい。