ロボット 26
もし戦争用にロボットを作ったなら、それはもういい逃れできないだろう。もし他用途のロボットを戦争用に転用するならばロボット人権は失われるだろう。要するに戦争は悪なのである。
しかし人間は必ずしも戦争をやるためには生まれてこない。たしかに戦争をやるために生まれてきたような人もいるが、その人も合わせて平和のためにも生まれてきているのだ。今日のように不穏な時代には平和は求められてはいないかもしれないが、人間のいいところはその殺す武器を持つ手で人を助けることもできるところである。ロボットはそうはならない。戦争用ロボットは戦争にしか活かせないのだ。だから戦争始めるのもやめるのもおそらく人間であろう。ロボットが戦争を仕掛けるという学説もあるにはあるが、その実、もとはといえば人間の仕業なのである。
こんなに長く前置きを書いているのはあなたたちに冷静になってほしいからである。G.Tは今日処刑されることになっている。私はいまからでも遅くはないと思うのである。恥ずかしことではない。処刑人はそのボタンを押す手で彼を助けることもできるはずなのだ。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2022/12/26 3:29
まあ🧅
カモにならないように、人に近づけるように。最近自分のことがわかってきたおじさん