拝啓
こんな手紙を書いても、君をただ悲しませるだけかもしれないね。泣き虫な君なら尚更だ。でも、よかったら悲しまず、怒らず、最後まで読んでくれたら嬉しい。
君に会った時、俺は君を妹のようだと言ったね。すまない。あれは、嘘だった。
俺は君を、心から愛していた。
この世界にもしなんて言う世界はありえない。だけど、もし戦争のない時代に生まれていたらと考えてしまう。そうしたらどんなによかっただろうか。君のそばにいられたら。君を守ってあげれたら。君を、愛せたなら。それらはもう、叶わない夢だ。
怖くはないんだ。自然と心は落ち着いている。多分、君の方が怖がっているだろうね。
君のために俺は散る。君という美しい花が咲くために。
どうか泣かないで。俺は君の笑った顔が好きだ。見るもの全てを明るく照らしてくれるような笑顔。
会いたいよ、祈。その笑顔をもう一度だけ見たい。会いたい。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/12/25 5:14
はれ
Thank you for reading.
I hope you enjoy reading my story.
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」を元に書いています。