雷雨の日。【BL】前編

僕は心が空っぽだ。今日も、明日も。 親は貧弱で、頭痛持ちで、なにかと病気を持っている。 兄弟も、弱くて、いつも感染しないように、僕を遠ざける。 最近は何を見ても何も感じなくなった。 家に閉じこもりになってしまった。 親はそんな僕を見て、『兄弟居ないのは限り少ないんだから満喫しときなさい』と言われた。自分で自分を傷付ける行為は嫌いだ。 それで気持ちが軽くなる。なんてこと。僕にありはしない。小さい頃は弱かったのに。中学と大きくなったら、『1人で出来るよね』と、言われていた。いつの間にか、心が、なくなっていったみたいで。誰かの愛を貰っても、消えていってしまう。ダメになってしまうから。もう何も、要らないんだと気付いた。 だから、心を空っぽにして。いつも面白い時は笑って。そうやって感情を、塗り替えてきた。