うるせえ善性

うるせえ善性
「社先輩ってその、いい旦那さんになりそうですよね。」 おうおう、釣れてら。 いじらしく頬を染める後輩の視線は俺の一つ隣、少し上を向いている。質量のこもった熱い眼差しに、「ほんと?ありがとね」とありえんくらい軽薄な応答が返された。 「故、それ美味しいの?」 「クソまずいよ」 可愛い後輩女子からのあからさますぎるアプローチをふいにした男の興味は、既に俺の手に持っているオーツミルクいちご味に注がれている。
らいけ花束
らいけ花束
仕様がよく分かってない。片思い系が好き。