ロボット 21

ロボット 21
 ある哲学者によれば人生は幸福の味がするといわれる。これは見た目以上に深い言葉である。イチゴがイチゴの味がするように、人生には本質的に幸福の味わいがあるわけである。味、この概念は私にはわかりかねるものである。ロボットは味を感じ得ない。だから正確にいえばこの言葉は人間に向けた言葉であり、感情を感じ得ることが幸福の鍵であり、多くが味を感じていることが理解には必要なのである。逆にロボット風にいえば人生は回路に優しいと、なるだろうか。  そこから考えて、いまの状況はどういえるだろうか。たしかに戦時中だろうと違うときだろうと幸福は幸福であろう。幸福とは単なる感情の動きとは異なるものである。たとえどんなに苦しい状況だろうと幸福は突き崩すことはできない。とはいえ、戦争の悪い点は当事者以外が強制される点である。たしかにやりたかった者たちはいいかもしれないが、それ以外も戦争は巻き込むのである。たとえばデモであれば参加しないことも可能であろう。しかし戦争はその性質上参加しないわけにはいかない。自由の力というのもない。もちろん止むに止まれずの戦争というのもあるであろう。しかし戦争はその実、やめることもやらないこともできたのであり、殺し合う必要性は決してない。  こんなことをいうと非暴力の誓いでも立てたのかとなるかもしれない。これはいわれているようにある意味非道な手段である。しかしこれもいわれるように最大で最後の武器なのである。  私は人々に自分の命を犠牲にして戦えということはできない。非暴力にせよ、戦争をするにせよそういうことなのはわかっている。しかし考えてほしい。戦争はやめられるのである。それは禁煙と同じことだ。あなたはタバコをやめられないのはタバコを吸っているからなのだ。それを冷静な頭で知らなければならない。
まあ🧅
まあ🧅
カモにならないように、人に近づけるように。最近自分のことがわかってきたおじさん