秋恋

秋の寒さが心臓を刺して。 あなたの体温は変わらずあつかった。 昼休みの教室、みんなの知らない机のした。 あっちを向いて手だけ握り合ってた。 空が高いねとあなたは言った。 誠実ぶって車道側を歩いてくれた。 でも、そんなロマンチックどうでもいいから、 はやく、はやく我儘なキスを頂戴。
夏